この記事の要点(一問一答)
Q:急性期病棟から訪問看護に移ると年収はどう変わりますか?
A:基本給・地域区分・処遇改善加算・オンコール手当・機能強化型加算の5要素で決まります。える訪問看護ステーションでは門真事務所が地域区分3級地、豊中サテライトが4級地に該当し、機能強化型1の体制で人工呼吸器・麻薬持続点滴等の医療依存度の高い症例を担当する常勤看護師が、夜勤手当に依存しない収入構造を組めるよう、昇給原資を別途確保した体制を整えています。
つまり、訪問看護師の年収は「夜勤手当が抜けて下がる」という単純な構図ではなく、5つの構成要素をどう積み上げるかで決まります。本記事は急性期病棟からのキャリア移行を検討する看護師向けに、収入の内訳と現場の体制を事実ベースで整理します。
訪問看護師の年収を構成する5つの要素
訪問看護師の年収は、病院勤務とは異なる構造で組み立てられます。夜勤手当が中核を占める急性期病棟の給与体系と比較すると、訪問看護では以下の5要素が積み上がります。
- 基本給:経験年数と職位で決まる土台部分
- 地域区分手当:介護報酬・訪問看護療養費の地域区分により事業所所在地で差が出る
- 処遇改善加算:訪問看護では「看護職員等処遇改善事業」等の枠組みで職員へ還元される
- オンコール手当:待機・呼び出しに対する手当。ステーションごとに体制が異なる
- 機能強化型加算による事業所収益:機能強化型1・2・3の届出区分により事業所の収益が変わり、職員還元の原資に直結する
える訪問看護ステーションは門真事務所が3級地(大阪府門真市元町8-4 アンシャンテ高宮1階)、豊中サテライトが4級地(大阪府豊中市上新田1-10-10-306)に該当します。地域区分は給与計算の基礎単価に影響するため、勤務地選定の判断材料となります。
急性期病棟の夜勤手当抜き年収との比較構造
大学病院・急性期病院のICU/HCU勤務看護師の年収は、夜勤手当が年収全体の20〜25%を占めるケースが少なくありません。月8回前後の夜勤を5〜7年継続したのちに「夜勤を減らしたい」「日中勤務に移りたい」と検討する段階で、年収100万円規模の落差をどう埋めるかが現実的な論点となります。
訪問看護への移行で年収を維持するための論点は次の3点です。
- オンコール体制の月回数と1回あたり手当
- 常勤訪問件数と直行直帰の有無
- 事業所の届出区分(機能強化型1/2/3)と昇給原資
えるは機能強化型1の届出に基づく体制を取っており、24時間対応・ターミナル件数・重症児受け入れ等の要件を満たす運営をしています。これにより事業所の収益構造が安定し、ベース昇給の原資を別途確保しています。過去5年間にわたりベース昇給を実施した実績があります。
在宅で担当する処置の頻度と収入の関係
「訪問看護=高齢者の血圧測定」というイメージは、ステーションの届出区分と受け入れ症例によって大きく実態が異なります。えるが実際に在宅で対応している処置は以下の通りです。
- HFNC(高流量鼻カニュラ):在宅での設定変更・FiO2調整・加温加湿の管理
- TPPV(気管切開下陽圧換気)/ NPPV(非侵襲的陽圧換気):回路交換、アラーム対応、家族指導
- PCAポンプ(麻薬持続点滴):薬剤交換、レスキュー設定の確認、疼痛評価
- CVポート管理・在宅IVH(中心静脈栄養):穿刺、輸液管理、感染徴候の評価
- 褥瘡管理:DESIGN-R評価に基づくケアプラン立案
- ALS・特定難病:呼吸器管理、コミュニケーション支援、家族レスパイト調整
これらの処置を担当できる看護師は、訪問1件あたりの算定区分が上がる「特別管理加算」「緊急時訪問看護加算」「ターミナルケア加算」等の対象訪問に多く入ります。事業所の収益が職員還元に反映される構造下では、医療依存度の高い症例を担当できるスキルが収入維持の中核要素となります。
1ヶ月独り立ち教育体制とスキル維持の構造
急性期からの転職で最も大きい不安は「在宅でICU/HCUのスキルが鈍化するのではないか」という点です。えるの教育体制は以下の構造を取っています。
- 独り立ちまでの期間は1ヶ月を基本とする(同行訪問の段階的縮小)
- 機能強化型1の体制下で、人工呼吸器装着患者・麻薬持続点滴患者・末期がん患者の同行訪問を初期段階から組み込む
- 処置判断の意思決定プロセスは、訪問先での電話相談・カンファレンスで主治医・他職種と即時共有する運用
独り立ちまでの期間は事業所により幅があり、業界では数ヶ月単位の例も多く見られます。えるが1ヶ月を基本としている背景には、急性期経験者を主たる採用層とし、病棟で培ったアセスメント能力を在宅処置の判断にそのまま接続する設計があります。HFNCの設定変更判断、PCAポンプのレスキュー使用評価、呼吸器アラームのトラブルシューティングといった意思決定の機会は、月単位で繰り返し発生します。
昇給原資・処遇改善・キャリア継続の事実情報
訪問看護業界全体では、診療報酬・介護報酬の改定に連動して事業所の経営が圧迫される局面があります。えるが取っている方針は以下の通りです。
- 昇給原資を別途確保し、報酬改定の影響を受けにくい昇給運用を組む
- 過去5年間連続でベース昇給を実施した実績
- 機能強化型1の届出維持により、加算収入を職員還元の原資に組み込む
- 処遇改善加算は職員給与に反映する設計
キャリア面では、管理者・サブ管理者・教育担当・特定行為研修修了者といった役割分化の選択肢があります。急性期病棟の「主任→師長」ルートとは異なる軸ですが、医療依存度の高い症例を担当し続けることでスキル深化が継続する構造です。
勤務地・問い合わせ先
える訪問看護ステーションは、大阪府門真市・守口市・豊中市・北摂・北河内をサービス提供エリアとしています。
- 門真事務所:〒571-0057 大阪府門真市元町8-4 アンシャンテ高宮1階(地域区分3級地)
- 豊中サテライト:大阪府豊中市上新田1-10-10-306(地域区分4級地)
給与条件・勤務体制・対応症例の詳細は採用情報ページに記載しています。
最終更新日:2026年6月10日/監修:える訪問看護ステーション
「訪問看護師の年収を構成する5要素と急性期経験者の収入維持戦略」へのコメント
コメントはありません