訪問看護の特別管理加算1と2の違い解説

訪問看護の特別管理加算1と2の違い解説|える訪問看護ステーション

訪問看護の特別管理加算は、医療依存度の高い利用者様への看護を評価する加算です。「加算1と2の違いがわからない」「どちらが適用されるか確認したい」というご相談を、ケアマネジャーや病院の地域連携室の方からいただくことがあります。

本記事では、特別管理加算1と2の算定要件・対象処置の違いを整理し、退院調整やケアプランの実務に役立てていただける内容を解説します。

特別管理加算とは

訪問看護の特別管理加算は、厚生労働省が定める特別な医療処置を在宅で受けている利用者様に対し、訪問看護ステーションが算定できる加算です。医師の指示に基づく高度な処置管理が継続的に必要な方が対象となります。

この加算は区分1と区分2に分かれており、対応する処置の種類・医療依存度の水準によって区別されます。

特別管理加算1の対象となる処置

特別管理加算1は、より高度な医療処置が必要な方を対象としています。以下のような処置が該当します。担当医の指示書に基づいて対応します。

呼吸管理

HFNC(高流量鼻カニュラ)管理 高流量の酸素・気流を専用デバイスで供給する呼吸補助です。回路管理・流量設定の確認・皮膚トラブル予防が訪問看護師の主な役割となります。

TPPV(気管切開下陽圧換気)管理 気管切開部からの人工呼吸器管理です。回路の清潔保持・カフ圧管理・気管吸引・人工鼻の交換などを医師の指示に基づき実施します。

NPPV(非侵襲的陽圧換気)管理 マスク型人工呼吸器の設定確認・装着補助・皮膚トラブル予防などを行います。睡眠時のみ使用する方から日中も使用する方まで、状態に応じた観察が求められます。

栄養・輸液管理

CVポート管理(中心静脈ポート) 抗がん剤の投与や在宅TPN(完全静脈栄養)のためのポート穿刺・ドレッシング交換・感染予防ケアを行います。CVポート管理は手技の確実性が求められるため、急性期・ICU経験者のスタッフが対応することが多い処置です。

在宅IVH(中心静脈栄養)管理 輸液ラインの清潔管理・感染徴候の観察・医師への定期報告が主な看護業務となります。栄養管理と感染予防の両立が在宅の現場では特に重要です。

疼痛管理

PCAポンプ(麻薬持続点滴)管理 がん性疼痛などの緩和目的で使用される麻薬持続投与ポンプの管理です。残量確認・ポンプ設定値の記録・疼痛スケール(NRS等)を用いた評価を実施し、用量変更の必要性は往診医への報告を通じて対応します。医師の指示に基づいた管理が前提です。

創傷管理

褥瘡管理(DESIGN-R評価 / 深部組織損傷を含む深度3以上の状態) 真皮を超える褥瘡(深度3以上)が継続している場合が対象となります。DESIGN-Rによる系統的スコアリングと処置を定期的に行い、創傷状態を担当医に報告します。

神経難病

ALS(筋萎縮性側索硬化症)・特定難病への訪問看護 病状の変化を継続的に観察し、呼吸状態・嚥下状態・ADLの変化を多職種チームへ共有します。TPPV・NPPV・PCAポンプなどの複合的な処置管理を伴うケースも多くあります。

特別管理加算2の対象となる処置

特別管理加算2は、加算1と比較して医療依存度はやや低いものの、継続的な専門的管理が必要な方が対象です。

在宅酸素療法(HOT)管理 酸素濃縮器・携帯ボンベの使用状況確認・呼吸状態の観察が中心となります。活動時と安静時の使用流量の確認、機器トラブルへの初期対応なども訪問看護の役割に含まれます。

膀胱留置カテーテル管理 尿量・尿性状の確認・感染予防ケア・定期的なカテーテル交換(医師の指示に基づく)を実施します。皮膚トラブルや尿路感染の早期発見も重要な観察ポイントです。

在宅成分栄養経管栄養法(経鼻・胃瘻等)管理 栄養剤の投与量・速度管理・カテーテルの固定確認・注入部周囲皮膚のケアを行います。経鼻胃管・胃瘻(PEG)・空腸瘻など、デバイスの種類に応じた管理方法で対応します。

人工肛門・人工膀胱(ストーマ)管理 ストーマ周囲皮膚の観察・装具の交換・皮膚トラブルへの対応を行います。特に皮膚保護剤を必要とする状態は加算1の対象となる場合もあるため、個別の状態確認が必要です。

加算1と加算2の主な違いまとめ

| 比較項目 | 特別管理加算1 | 特別管理加算2 | |—|—|—| | 医療依存度の目安 | 高度(人工呼吸器・中心静脈管理など) | 中程度(在宅酸素・カテーテル管理など) | | 処置の代表例 | HFNC・TPPV・CVポート・PCAポンプ・ALS | 在宅酸素・留置カテーテル・胃瘻・ストーマ | | 訪問頻度の目安 | 週4回以上が多い傾向 | 週2〜4回程度 | | 必須の前提 | 担当医の指示書(特別指示書を含む場合あり) | 同左 |

※上記は一般的な目安です。個別の算定判断は担当医・ケアマネジャー・訪問看護ステーションにご確認ください。

ケアマネジャー・病院連携室の方へ:受け入れステーションの選び方

退院調整やケアプランの策定において、特別管理加算の対象となる方の受け入れ先を検討される際は、「対応可能な処置を具体的な処置名で確認する」ことをお勧めします。対応実績のある処置について明確に答えられるステーションであれば、在宅移行後の急変対応や連携もよりスムーズになります。

える訪問看護ステーション(門真・守口エリア)では、ICU・急性期病棟出身のスタッフが在籍しており、特別管理加算1・2のいずれの対象処置についても、医師の指示に基づき対応する体制を整えています。

「HFNC管理が在宅で可能か」「PCAポンプの管理は対応できるか」といった具体的なご確認もお気軽にお問い合わせください。

ICU・急性期経験者が担うことの意味

特別管理加算の対象処置は、急性期病院で日常的に行われている処置と重なるものが多くあります。在宅では医師が常駐しておらず、訪問看護師が単独で対応する場面もあります。そのような環境で安全にケアを行うためには、急性期での処置経験・観察力・判断力が重要な支えとなります。

える訪問看護ステーションでは、医師の指示体系を軸にしながら、急性期で培ったスキルを在宅ケアの現場で活かせる体制をつくっています。

まとめ

  • 人工呼吸器(HFNC・TPPV等)・中心静脈管理(CVポート・在宅IVH)・PCAポンプ・ALS対応が必要な方 → 特別管理加算1の対象となる可能性があります
  • 在宅酸素・留置カテーテル・胃瘻・ストーマ管理が主体の方 → 特別管理加算2の対象となる可能性があります

加算の区分は担当医・訪問看護ステーションが医師の指示書に基づいて確認します。具体的な算定可否については、早めに訪問看護ステーションへの相談をお勧めします。

門真・守口エリアで特別管理加算1または2の対象となる方の在宅移行をご検討の際は、える訪問看護ステーションへお問い合わせください。

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