守口市・門真市で自宅の看取りと訪問看護といえば、える訪問看護ステーション: 寄り添いとケアの多面性について

医療現場で看護師やリハビリテーション職種は技術と知識で専門性をを発揮しながら臨床に努めています。一方で「人」の心に寄り添う医療も非常に重要です。特に訪問看護における自宅での看取りは別格の存在と言えます。この記事では、「寄り添う」ことの重要性、死という現象を日常的に考える姿勢、そして家族とのケア、グリーフケアについて解説します。


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寄り添うことの重要性

訪問看護師とリハビリテーションの限界

訪問看護師やリハビリテーションの専門家が介入する場合、多くは何か良くするために服薬・投薬の助けをしたり、傷を良くするために処置をしたり、運動能力が落ちないように運動したり、生活習慣を変えるために指導や教育をしたりと、「現状を変更する」ことが中心です。しかし、特に自宅での看取りにおいては、物理的な改善だけが全てではありません。多くの場合、家族や患者本人が求めているのは、専門的なケア以上に「人としての寄り添い」です。「現状を変更する」介入から「現状を維持する介入」へ、そして「寄り添い」へと継ぎ目なくシームレスに移行していきます。また、「寄り添い」と言えども、痛みの評価などは随時おこない、苦痛を取り除くための対応はしていきます。

ケアや工夫の実際

1.定期的に身体の状況を把握
脈や血圧、四肢の暖かさ、呼吸の状態などを把握します

2.痛い苦しいを軽減
痛みや苦しいといった状態を把握し、楽にすごせる状態を作り出すために医師に評価内容を伝え、治療方針や薬剤の種類や量について話し合い、医師から指示をもらって投与したりします。安全に薬などの使用がされているかのチェックもおこないます。

3.負担になる行為の見直し
受診やディサービスでの外出による消耗を抑えるため、医療機関や医師やケアマネジャーと相談しサービスの調整をおこなったりします。

4.本人や家族の心配事が少なくなるようにサポートします
これからどのようになっていくのか?苦しさは増えるのか?本人の話す内容が辻褄が合わないのだけど大丈夫だろうか?喉がゴロゴロして苦しそうで心配、食事量が減ってきているけどどうしたらいいか?など、心配事が絶えません。そのような状態を共有し、評価し、適切に助言し寄り添います。

寄り添いの形態

寄り添いとは、心のケアを意味します。具体的には、患者本人とのコミュニケーション、心地よい空間の作成、生活の質を高めるアドバイスなどが含まれます。物理的な介入ではなく、感情や心の状態に働きかけることで、患者と家族の心の負担を軽減します。


死は日常にある

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死のタブーをなくす

日本社会において死はしばしばタブー視されがちですが、それは避けられない事実であり、日常生活の一部です。訪問看護師としては、死に対する準備や受容も促進する役割があります。

死と向き合う訪問看護

訪問看護師が自宅での看取りにおいて果たす役割は、死を一つの「プロセス」として捉え、それに備える手続きや心構えをサポートすることです。


本人だけでなく家族へのケア

家族ケアの必要性

自宅での看取りにおいては、患者だけでなく家族に対するケアも重要です。家族にとっても、看取りは心理的に非常に負担が高いものです。

家族への具体的なケア方法

家族へのケアは、心理的サポートから具体的な介護の手続き、そして何よりもコミュニケーションのスキルを用いて行います。その中でも、患者と同様に家族にも「寄り添い」の形で接することが重要です。


グリーフケア

グリーフケアの必要性

看取り後、遺族が経験する「悲嘆」は専門的なケアを必要とする場合もあります。これを「グリーフケア」と呼び、訪問看護師もその一環として関与します。

グリーフケアの具体的な手法

グリーフケアでは、遺族に対する心理的サポートが中心です。具体的には、感情の安定化、コミュニケーションのサポート、情報提供などが行われます。また、必要に応じて専門のカウンセリングや心理療法への紹介も含まれることがあります。


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エンゼルケア

 エンゼルケアは、亡くなった方に対して行う死後の手厚いケアを指します。具体的には、遺体に対する清拭(せいしき、清潔にする作業)、化粧、着替え、そして適切な体位づけなどが含まれます。このケアは、遺族や親しい人々が故人との最後のお別れを温かく迎えるため、また、故人自身の尊厳を守るために非常に重要とされています。
 弊社では、この漫画にあるようにご家族に参加してもらいながら生前の若かりし頃から最近のことまでお話を丁寧にお聞きしたりします。本人の好きな服を選んでもらったり、それを着せて生前の血色に近いようにお化粧を施していきます。
 この最期の関わりが家族にとってのグリーフケアにもなります。

結論

自宅での看取りと訪問看護は、医療の「技術」だけでなく「人としてのケア」が非常に重要です。それは、患者だけでなく家族に対しても同様です。死という不可避の現象を、家族全員がどのように受け入れ、乗り越えていくのか。その過程で訪問看護師が果たす役割は計り知れません。


「える訪問看護ステーション」では、守口市・門真市・大阪市・寝屋川市を中心に、急性期経験の豊富な看護師・リハビリテーション職種を採用しております。どのような疾患や病態の方にも適切に対応可能です。地域の病院・往診医・ケアマネジャー・ヘルパーなど利用者を取り巻くすべての方と密接かつフラットかつ迅速かつ正確に情報共有を実践しています。より良い在宅生活の獲得を皆さんと共にすすめていければと思います。

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